2022年12月20日の米国株式市場は小幅に反発。
ダウ平均は92.20ドル高の32849.74ドル、ナスダックは1.08ポイント高の10547.11。
20日のサプライズとなった日銀の決定を受け、後場、大きく下げた東京株式市場の影響で、寄り付きは下落しスタート。
プラス圏で推移する場面でも世界の長期金利の上昇や主要中央銀行による金融引き締めが景気後退につながるとの懸念が相場の重石となり、上値が抑制された。
為替はその影響で一時、1ドル130円台を付けたようです。今後、数日は為替、株式市場に影響はでるでしょう。それから言うとNY株式市場は踏ん張ったほうかもしれません。
私はこの長期金利の幅を上げるということに関してはどうして、今のタイミングというのがちょっと解せない。もう少し早くてもよかったように思う。
日銀の黒田総裁の任期が迫り、つぎの方への地ならし的なものと考えています。できるだけニュートラルな状態にすることが大切だと考えていて、今回のYCC(イールドカーブコントロール)のゆがみの調整を期待したものでしょう。
そして、10年の債券の流動性という観点から無理やりの金利拘束から少し解放するというのは大切です。あまりにも拘束しすぎて出来高も減っていたこともあります。
野村証券のレポート(日銀のサプライズ緩和縮小で市場急変)でも『「緩和的な金融環境を維持しつつ、市場機能の改善を図り、より円滑的 にイールドカーブの形成を促していくため」だとしています。
具体的は、海外の金融市場ではボラティリティ(変動性) が高まるなかで、本邦国債市場の流動性の欠如により市場機能が低下していることを懸念したもの』としています。
つまり、流動性が極端に低下した10年債に関してテコ入れしたということです。
これらの話は、素直に日銀の黒田さんのコメントを受け取ればの話ですが、上記のようになりますが、私は歪んでいるので、今後の利上げというのを踏まえたというだけでなく、国債の10年債発行という選択肢を取りやすくしているのではないか?ということを思うのです。
もし、増税できなかった時の選択肢を増やしたかったのかもしれません。
今後の金利の動向で、為替が大きく動きますので、外貨建て債券や外貨建ての保険(外貨建て一時払い終身保険)を持っている方は注意が必要かもしれません。
大幅な円高に転換(2022/11/12) – 老後資金2000万円を作る(資産形成・資産運用) (old-age-funds.com)