ここ数年はグロース株での運用がいいパフォーマンスを出しています。ブーム的なものもあるのでしょう。私は基本的にはグロース株ではなく、バリュー株を買います。
どうしてか?バリュー株の方が個人的に安心感を感じるからです。
そうはいってもバリュー株の中でも小型株をと考えています。PER、PBRとROEを尺度に銘柄選定を行っています。
グロース株って?
グロース株って何か?というと売り上げが増えているような成長株のことを言います。グロース株っていっても小型ではなく、大型のものを買う方が多いように思います。昔はグロース株は「成長株」と言われていました。
グロース株の例といえば、日本では日本電産やレーザーテックなどです。
そんなマニアックな銘柄を上げるなよ?ということになりますが、半導体関連の多くはグロース株に当たると思います。
データは野村證券の株価データから
バリュー株って?
バリュー株は割安の株でPERやPBRから判断して安くなっているものを指します。代表例は商社株や銀行株などです。
このような銘柄は高配当なものも多くありますので、老後での運用にはマッチしているでしょう。特に大型株の場合はやばくなっても売るのも簡単です。
どうしてバリュー株のPER、PBRの値を書かないのか?ってそれは各株に癖があり、割安の基準を一概に言えないのです。
データは野村證券の株価データから
最近はグロース株がいい
現在のような低金利の時代にはバリュー株よりもグロース株。
グロース株での投資がバリュー株よりもパフォーマンスがいいというのがあります。ただ、バリュー株の安いところをリバウンドを取るような投資をするとあまり変わらないかもしれません。また、バリュー株でも小型株を購入し、ストップ高となったり、噴いた時に売るというような手法ならグロース株よりも高パフォーマンスを出せるかもしれません。
グロース株の怖い理由
グロース株は成長株なので比較的PER的には高い数値になっています。例えば、50倍や70倍ということもよくあります。ただ、その場合はEPSが高成長するからという理由で高倍率になっているですが、もしEPSが高成長しなくなったらということを考えて見てください。
例:EPSが100円で成長率が20%だからという理由で50倍まで買われていたとすると株価は5000円となるのですが、もし、成長率が10%となったからということでPERが20までしか買われなくなるとします。そうなると株価は2000円なのです。
つまり、グロース株の怖さは成長が鈍化した時のPERの低下が株価に掛け算で聞いてくるということです。5000円から2000円となるというのは結構つらいです。
ただ、成長が続く、または未来が明るい株、夢のある株ならあまり気にせずにPERを気にせずにというのもありでしょう。銘柄的には創薬やIT系でもAI系のものは夢を買うという点で高PERがつきやすく高い株価になります。
グロース株で注意すべきは成長性だけではない
グロース株は将来の成長を見込んで高い株価、PERを維持しているので、その環境に変化があった場合にも大きく下落します。
その業界の環境に関するもの、そして金利なので金利が大幅に上がるような状況においてはグロース株は下落する傾向にあるのです。あくまでも傾向です。
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