欧州中央銀行(ECB)は2日、定例理事会を開き、通常の上げ幅の2倍となる0・5%の利上げを決めました。
0・5%の利上げは前回の2022年12月の理事会に続き、2会合連続となります。
利上げはマイナス金利政策を解消した22年7月以降、5会合連続。
この利上げで、ECBにお金を預ける時に適用する「中銀預入金利」は2・5%となりました。
アメリカのFFレートと比べるとまだ低く、2%以上低いという状況ですので、もし、FRBが次回0.25%の利上げとなってもECBでは再度の0.5%の利上げの可能性は高いでしょう。
金利差は今後少しづつなくなっていく可能性が高いでしょう。
現在のユーロ圏の今年1月の消費者物価指数は前年同月比8・5%の上昇です。
過去最高の伸び率だった22年10月の10・6%より鈍化しているが、かなり高い状況が続いています。
この消費者物価指数が落ち着くまでは継続的な利上げの可能性は高いかもしれません。
すでに、次回の会合ではECBは0.5%を上げる予定であるとしています。
政策金利だけでなく、量的引き締め(QT)も3月から始まります。
QTの影響の方が、金利引き上げよりも大きく出る可能性はあります。これは既にアメリカでも実施されています。
先日のFRBの0.25%金利引き上げを受けて株価は堅調に動いています。そして、大手証券会社では、今後の推奨として大手金融機関、メガバンクを上げています。
金利上昇のメリットを受けるということなのだろう。逆に今まで高成長の銘柄は少しキツイかもしれません。それはNASDAQは金利上昇の影響が大きく、大きく上げにくい状況にあり、これと連動するようなグロース株にはちょっとアゲンストの風が吹いているでしょう。
ECBが0.5ポイント利上げ、大幅利上げ継続へ-QTは3月開始 – Bloomberg