12月のFOMCでFRBが政策金利を0.5%引き上げました。(FFレート4.25─4.50%)
前回11月が0.75%の引き上げですので、引き上げ幅は縮小しました。(通常は0.25%幅になります。)
11月会合まで4会合連続で通常の3倍の0・75%の利上げを続けてきたが、急ピッチの金融引き締めによるインフレ抑制の効果を見極めるため利上げペースを減速させた。(FFレート引き上げだけでなく、中央銀行の資産圧縮も行っています。)
暫くはこれで様子をみるということなのでしょう?
先日の11月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比7・1%上昇したが、市場予想7.3%を下回ったということもあるだろう。
私は遅行指数(消費者物価指数、常用雇用指数、家計消費支出、完全失業率)の問題があるので、今回0.5%にペースダウンしただけで、次も同程度、現状の水準の雇用、物価指数なら0.5%の引き上げか?と思っています。
その結果、優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比142.29ドル安の33966.35ドル。下落幅は一時400ドルを超えた。ハイテク株中心のナスダック総合指数は85.92ポイント安の11170.89
となった。若干の期待が残念な結果になったということと考える人もいますが、直近の株価の動向をみた調整とみています。
VIX指数 21.14で数値的には落ち着いている。つまり、想定通りということだとマーケットは認識しているということです。
同時発表した23年末のFOMC参加者の政策金利見通し(中央値)は5.1%とされ、9月時点から引き上げられました。
つまり、いまからさらに0.75%ぐらいは上がっても仕方ないと考えているということだ。
0.25%3回の利上げか?それとも0.5%、その後0.25%となるのか?ということを想定しているのだろう。
1年ほど前に、アメリカの著名な教授が6%ぐらいはあってもおかしくないと言っていたように記憶があります。
為替はしばらくは円安に振れる可能性はあります。1ドル、140円近辺まで押し戻される可能性が大きくなったかもしれません。アメリカの景気次第で逆に円高になるかもしれません。
現在は135円台です。
今日の東京株式市場はアメリカと同じような動きかなぁ?と思います。想定通りでしたので、中国の株式市場の影響を受けやすいかもしれません。
関連:11月のFOMCは4会合連続で政策金利0.75%利上げを決定 – 老後資金2000万円を作る(資産形成・資産運用) (old-age-funds.com)