ここ数週間、NY株式市場は大幅に下げ続けています。NASDAQは悲惨。NYダウも28000ドル台をウロウロすることもあります。ただ、10月13日のニューヨーク株式相場は、米物価統計CPIの発表を受けていったんは急落しました(NYダウ500ドル以上の下げ)が、その後、急速に買い戻しが膨らみ、急反発。
アメリカの9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月より8・2%上昇した。事前の市場予想(8・1%上昇)を上回り、今後の更なるFF金利上昇が想定され、金利が上昇しました。
CPIの前月比は0・4%の上昇。前月を上回るのは2カ月連続。米連邦準備制度理事会(FRB)は次回11月のFOMCで、4会合連続となる0・75%幅の利上げを決める可能性が高く、12月の会合でも0.75になる可能性が上がった。
そのため、日米金利差が意識され、1ドル147円台後半となった。その後、市場金利が下落し、147円20銭近辺での推移。
しばらくは同じような展開が続くと考えています。景気が強い。雇用が強いことがインフレ圧力となっています。そして、インフレ抑制のため金利上昇ということです。
多くの人はアメリカの金利が上がると円安にということで150円台、160円台と期待するかもしれません。
しかし、アメリカの景気が急速に悪化すると逆に円高になるということを忘れてはいけません。為替は金利差だけで決まっていないのです。
ただ、直近ではOPEC+の原油減産の影響でWTIの価格も上がっており、原油価格が日本の貿易収支を悪化させる可能性があります。それに伴い、貿易収支の赤字拡大が円安へ誘導されています。
年内のFRBの動向としては11月のFOMCでFFレートを0.75%の上げ、12月のFOMCで0.75%となる可能性が高くなっています。
先日までの想定なら、12月のFOMCでのFFレートの上げは0.5%と考えられていました。
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