米連邦準備理事会(FRB)は5月2─3日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、FFレートの誘導目標を0.25%ポイント引き上げ5.00─5.25%とした。
想定通りではあるが、先日からの金融危機においても物価高、インフレを優先した感じだ。
金利引き上げは上限に近くなってきているが、それを明言はしていない。つまり、まだまだ上がる可能性はある、物価次第ということだ。
直近FOMCを控え、かなり株価は下げてきました。
しかし、週末5日のニューヨーク株式市場は、堅調なアップルの決算や4月の米雇用統計を受け、5営業日ぶりに反発。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比546.64ドル高の33674.38ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は269.01ポイント高の12235.41。
これで週間での下げが少し緩んだ感じだ。東京株式市場の月曜が怖いという思いが和らいだ形だ。
VIX指数は17.19と大幅に低下。つまり、落ち着いてきたということだ。大きな波乱がなく、投資家は安心しているだろう。
また、欧州中央銀行(ECB)は4日、0.25ポイントの利上げで中銀預金金利を3.25%とした。利上げ幅を縮小させたものの、利上げは今回が最後ではないと強調。
つまり、アメリカと同じスタンスだが、ECBの方が、まだ、金利上昇余地があるということだ。
FFレートが5.25%と比べるとECBは3.25%なので2%の差があるのため、もうしばらく上がる可能性はたかい。
EUの場合はロシアによる戦争の影響もあり、物価高が深刻なのでしばらくは上がるとみておく方がいいでしょう。
為替は大きく動いているが、今後も予断は許さない。
きっと、まだ米の銀行の倒産、破綻が発表される、または危機がささやかれると円高になり、株価も大きく下げることはあるだろう。