FOMCにおいて、2022年1月ぶりにFRBがFF金利の引き上げを見送りました。
政策金利の誘導目標を5~5・25%に据え置くと決めたということです。ただ、年内に更に0.5%の金利引き上げを行うと言ってしまったようです。
『FRBは大方の予想通り、利上げの一時停止を決定し、一方で政策金利見通し(中央値)では、2023年末までに0.25%幅であと2回利上げするシナリオが示した。』
予想以上に追加利上げに積極的な予想が嫌気されて売りが膨らみ、ダウの下げ幅は一時400ドルを超えた。しかし、引けにかけては幾分買い戻され、ダウ工業株30種平均は前日終値比232.79ドル安の33979.33ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は53.16ポイント高の13626.48で引けた。ナスダックは大きな影響がなかった。織り込んでいたと判断したのでしょう。
ロシア、ウクライナ戦争の長期化による、物価上昇が続く可能性があるということをFRBは指示しているのだと理解しています。
実際に、どこまで予想通りになるのか?は不明です。
これは今後、もしかしたらもう一段の円安の原因になるかもしれません。140円台での推移が普通になるかもしれないということです。
現在は137円~140円ぐらいですが、これが140円~143円ぐらいか?と思っています。私のいい加減な話ですので、適当に読んでください。
ECBでの利上げはFRBの金利FFレートとの乖離を考えるとしばらくは金利上昇を行うでしょう。それは対ユーロに対しても円は円安に振れるという可能性が高いということです。
最近の株式市場は、日本は株高となっています。その原因は海外投資家、特にヨーロッパからの機関投資家の買いだと言われています。円安に振れていることもあり、日本の株式市場、特にハイテクなどは魅力的になのでしょう。更なる円安というのもあるかもしれませんが、2年ぐらいをみると今の水準よりも円高になる可能性は高く、為替だけでも利益がでると考えている可能性があります。
どうして、大きな円安はないと私は考えているのか?それは次の2点
- 欧米の景気後退がある
- 景気後退から原油の値段が1バレル70ドル程度に収まるため、貿易赤字が大きく膨らむことはないと考えている
- 近い将来、日銀が現在のYCCを修正し、ニュートラルに戻していくと考えている
日本の輸出企業が頑張ると貿易赤字は縮小し、円が強含みとなるため、金利差との綱引きで急激な円安にはならない。と思うのです。
今後の株価はわかりませんが、一部の日経平均でのハイテク、商社、半導体関連に集中している投資が分散していくと株価は底堅く推移すると思います。
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